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ピエモンテ
トスカーナ
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第五回:トラットリアデッラポスタ

トラットリアデッラポスタに行くことにした。

ブドウ畑の中にある、なかなか趣味のよさそうな店で内装なんかは完璧にリストランテのそれである。 5皿味わえる、メニューデグスタッツィオーネ(コース料理)を頼む事にした。 ワインは3人なので二本。ジャコモコンテルノのバルベラダルバ‘00とアルドコンテルノのバローロ チカラ ’95を抜栓しておいて貰う。

アミューズは花ズッキーニの中にカステルマーニョチーズの入ったオーブン焼きである。カステルマーニョはピエモンテ地方の硬質チーズで火を通していないと風味や味が結構強いが、火を通すとややコクのあるモッツァレッラみたいな味わいになるのが不思議だ。花ズッキーニの風味を壊さず、季節感のあるアミューズであった。

一皿目は仔牛のカルネクルーダ黒トリュフのせである。簡単に説明すると仔牛のカルパッチョにのせてある。仔牛の薄切りの変わりにミンチしたものが主役 で更に黒トリュフのスライスがのっている感じである。

新鮮な仔牛肉のミンチの食感とルーコラの苦味、黒コショウの風味とチーズのコク、そして黒トリュフの香り。ジャコモのバルベラとも相性がよかった。

とてもおいしいのだがポーションが大きい!1皿目で腹5分目ぐらいである。 2皿目は雌鳥のサラダだが、これは普通のインサラタに雌鳥のササミをローストして薄切りにしたものが、のせてある感じであるがちょっと雌鳥の量が多すぎる。まるでチャーシューの多すぎるチャーシューメンのようである。(僕はメンチャーシューと呼ぶ。)雌鳥のササミの淡白さが目立った残念な一品であった。

3皿目は黄色ピーマンのツナソースである。 Tonnato(ツナソース)と書いてあるとさけてオーダーする僕にとって 初めてのツナソースである。 アルバ近郊のレストランでよくあるメニューらしいが、わざわざレストランで食べる程のものでもないと思ってしまう。 別においしくないわけではないが、ピーマン嫌いの子供に食べさせたいという感じである。

4皿目はアニョロッティである。これはパスタに腰がもう少し欲しいが、かなり おいしい部類だと思う。しかしパスタの量も多い、もういっぱい、いっぱいである。 そしてメインは仔牛のバローロ煮である。ソフリットの甘味やタイムの香りがさりげなくあり、よく出来た煮込みだ。

もちろんバローロチカラ‘95とよく合う。 それにしてもバローロの‘95は難しい。これも酸やボディのポテンシャルはそれぞれ高いのだが、どうもまだバランスが良くない。これはこれで悪くないのだが本領発揮はもう少し先か? ドルチェであるが、実は最初に注文したものを覚えていないのである。 なぜなら、A氏が頼んだパンナコッタを少し食べさせてもらったのだが、これが抜群にうまく、他の物の印象がまったく無くなってしまったのである。 崩れるか、崩れないかぐらいの絶妙な食感、やや焦げ目のカラメルソースとの バランスはシンプルだが絶妙だった。死ぬ程満腹だったのを忘れて、思わずおかわりをしてしまった。

デザートワインにモスカートダスティとモスカートパッシート、バローロキナートをグラスでオーダーした。グラスでこれだけのデザートワインをオーダー出来るのはうれしい。
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