今回はアワタリアのコースの定番になっている
ペコリーノトスカーノチーズ工場をご紹介しよう。
プッツォロ氏サルディーニャからの移民でトスカーナ州の南、モンテプルチャーノの近郊にピエンツァという街で極上のチーズを造っている達人である。
工場内は湿度と温度の管理がされていて、ひんやりする。
ここで働く人達はしばし、間接痛などに悩まされていると聞いた。
ペコリーノとは羊の乳から出来たチーズのことである。
トスカーナ以外でロマーノ(ローマ)、サルド(サルディーニャ)などイタリア中部より南で生産されている。
北イタリアにも素晴らしいチーズの生産地は多いが、僕はこのペコリーノの熟成された深い味わいのものが大のお気に入りだ。
発酵層、熟成庫などを見学しつつ、チーズが出来るまで説明されると、いかに一つのチーズが生産されるまでに長い道のりがあるのが理解できる。
最後に色々な種類のものを味見させてもらい、小分けで販売してくれるのもうれしい。
僕は毎回、胡桃の葉にくるんで熟成させたものと、モンテプルチャーノのワインの樽で熟成させたものをおみあげに買って帰る。
抜群の風味と香りがあり、最高のワインのつまみになる。
また、ここでは出来たてのリコッタチーズを近所のトラットリアへ持っていって、少量の唐辛子と一緒にあえたペンネを食べることが出来る。
出来たてのリコッタチーズうまさはなかなか文章では形容できないがここでしか食べられない最高のパスタである。
今年も一人でも多くこの幸せを味わっていただきたい。
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