【ワインの楽しみ方講座】粟田圭一がすすめる極上のイタリア、ワインとグルメの旅

Festa della cucina piemontese e Vini Piemontesi per Salvezza del Giappone
（東北大震災チャリティー　ピエモンテ料理とワインの会　ラ　チャウにて）
4　Aprile 2011

Antipasti Misti
前菜盛り合わせ

Gnocchi al gorgonzola
ゴルゴンゾーラのニョッキ

Carne Cruda Battuta del Coltello
カルネ　クルーダ

Arrosto d'Agnello
北海道産仔羊のロースト

Risotto alla salsiccia e verdure
サルシッチャと有機野菜のリゾット

Formaggi Misti
チーズ盛り合わせ

Mousse di Lampone
,Pannna Cotta,
Semifreddo di Torrone
木苺のムース、パンナコッタ、
ヘーゼルナッツのセミフレッド
サンブーカ風味


Piemonte Chardonney Brut Mario Torelli ピエモンテ　シャルドネ　ブリュット　NV　マリオ　トレッリ８５年より有機栽培を実施。シュールリーにて９ヶ月の熟成。シャルマルンガという独特な製法は温かみのある質感とやさしい気泡が特徴。和食や青魚にもあわせやすい。シャルドネ８０％、ピノネロ２０％	Gavi'09 Cascina degl'Ulivi ガヴィ'０９　カッシーナ　デルリヴィピエモンテ、ビオデナミの第一人者二酸化硫黄無添加でこのバランスは今までお目にかかった事がない。土の香りと太いミネラル、上質な酸、改めてコルテーゼの可能性を感じた。彼にとって０９ヴィンテージは完成系であり、通過点でもあるのか。	Barbera d'asti La Mora'09 Laiolo Guido Reginin バルベーラ　ダスティ　ラ　モラ　'０９　ライオーロ　グイド　レジニンモンフェラートの知る人ぞ知る名醸造地ヴィンキオ村から最高樹齢１００年を超える株を所有する優れた造り手。ステンレスのみで熟成されたナチュラルでいて野性味溢れる、飲めば飲むほどじわじわとうまみがやってくる。今となっては貴重なバルベーラ。

Grignolino d'asti L'intruso'09 Laiolo Guido Reginin
グリニョリーノ　ダスティリントルーソ'０９
ライオーロ　グイド　レジニン

同じ造り手のチャーミングなレッドベリーと華やかな香りと
自然の生命力を感じる強いタンニンのコントラスト。
リゾットに入っていたパプリカの野性味と特に相乗してくれた。
これもひとつのピエモンテの個性。

Barolo'05
Bartolo Mascarello
バローロ'０５
バルトロ　マスカレッロ

今は亡き、伝統的バローロの第一人者。
熟したベリーのニュアンスはやや赤より。
繊細かつ奥深い構成は唯一無二。
力強くて、上品で、時代に媚びない感じはまさしく王道。
本物は嘘をつかない。

Barolo Marcenasco Rocche'98 Renato Ratti
バローロ　マルチェナスコ
ロッケ'９８　レナート　ラッティ

名醸造地ラモッラのややカスティリオーネよりに位置する
極上の畑を所有。他にない保湿性の優れた複雑な土壌から
生み出される名品。
１３年の熟成を経てまさに飲み頃。
ロッケの華やか芳香性、土の香に溶け込んだ荒めのタンニン、
３段階で押し寄せるフィネスに幸せを感じずにはいられない。

Anarchia'10
Vigneti Massa
アナルキア'１０
ヴィニェーティ　マッサ

南東に位置するトルトーナからは
ティモラッソで有名な優れた造り手。
今回は甘口微発泡のモスカートをチョイス。
白い花、質のよい酸とミネラルが優良。
あらゆるピエモンテのドルチェと寄り添ってくれる。

Grappa di Dolcetto d'ovada Distilleria Guarco
グラッパ　ディ　ドルチェット　ドヴァーダ　ディスティッレリア　グアルコ

グラッパの魔術師と呼ばれるカリスマ。
伝統的な非連続式蒸留法は２００キロの葡萄の搾りかすから
わずか１０リットルしか蒸留されない。
決して大手では出来ない芸当。
力強く長くまろやかな余韻に温かみを感じる。

Grappa　alle 4erbe Distilleria Guarco
グラッパ　アッレ　クアットロ　エルベ
ディスティッレリア　グアルコ

ベースのドルチェットとバルベーラのグラッパに
ルタ、ルイザ、ベッペラ、シダの小枝と葉を漬け込む。
豊かな４種類のハーブの香りが鮮烈なドライで力強い味わい。

この度は国が深刻な状況の中皆様のご理解をいただいた事を心から感謝いたします。

今回はピエモンテ愛を全面に出しましたが、やはり自分の得意な事で被災地の方々のためになる事しか出来ません。東京のおいしいお店を守るためにも皆様のご理解が必要だと強く感じました。

今回の収益の１０％を三陸の漁業組合への義援金といたします。

多大なるご協力をいただいたラ　チャウの馬渡シェフ、スタッフの皆様、協賛いただいた相模屋様、パシフィック洋行様月曜日からご参加いただいたかっこいい皆様に心から感謝いたします。

２０１１年４月４日
Awatalia代表
粟田　圭一