トスカーナの田舎を周るとき、僕にとってかかせない男がいる。以前にもコラムでご紹介したフィレンツェで働いていたときのボスであるトニーササだ。
シエナ近郊でおいしい店の情報を探していると「モンテリッジオーニのカザルタへ行け!ワインも料理も最高だ!カザルタ!カザルタ!」
基本的に僕は自分の舌と感覚しか信用しない。彼らの話も10分の1ぐらいで聞くことにしているがトニーの薦め方が尋常ではなかったので重い腰を上げることにしたのだった。
モンテリッジオーニはフィレンツェとシエナの真ん中くらいにある。小高い丘に聳え立つ雄大な古城の城壁が美しいシンボルの田舎町である。
確かにワインも料理もサービスも素晴らしかった。
特に印象に残ったのは地味な印象のあるミネストローネ。カボロネッロ(黒キャベツ)やインゲン豆などをくたくたに煮てトスカーナ伝家の宝刀であるエクストラヴァージンオイルのたっぷりかかった素朴な味はこの土地の恵みが一皿に詰まっているキングオブ郷土料理である。
圧巻のワインリストからチョイスしたのはタレンティのブルネッロ‘95。
程よく熟成された偉大なワインと鹿肉のローストは抜群の相性であった。
東京のリストランテの4分の1くらいの価格にも驚きであった。
何はともあれ今年のアワタリアツアーでお世話になる店の一軒である。
名前 |
Ristorante Casalta
リストランテ カザルタ |
|
|
住所 |
53035Monteriggioni (SI)-Loc.Strove |
|
|
電話番号 |
Tel 0577 301238
水曜休 |
|
|
URL |
www.ristorantecasalta.com |
|
|
|
写真クリックで拡大します
 |
帆立とアーティーチョーク
の
ソテー |
 |
鳩のテリーヌ |
 |
ミネストローネ |
 |
カラスミとアサリの
パッパルデッレ |
 |
鹿肉のロースト |
|
|